【徹底比較】企業口コミサイトの違いと選び方
採用成功の鍵は「どこに、どう見せるか」
- 企業口コミサイト
- 口コミ対策
2025.05.23
採用のカギは「候補者が見る情報」にある
近年、求職者が企業を選ぶ際に「口コミサイト」を参考にするのは当たり前の時代になりました。採用広報や求人票よりも、リアルな社員の声を重視する候補者も多く、「どの口コミサイトに、どのように掲載されているか」が採用成功の命運を握ると言っても過言ではありません。
しかし、多くの企業がこの「口コミの見られ方」を軽視し、知らぬ間に誤解やネガティブな印象が広がってしまっているのが現状です。本記事では、「企業 口コミ サイト 比較」という視点から主要プラットフォームの特性を整理し、自社に最適なメディア戦略の考え方を提案します。
主要な企業口コミサイトの特徴を徹底比較
1. 転職会議:退職者の声が中心、ネガティブ傾向が強め
転職会議は、日本で最も認知度が高い口コミサイトの一つです。匿名投稿が可能であり、特に退職者の口コミが多いため、どうしても「辞めた理由」「不満点」などネガティブな意見が集まりやすい傾向にあります。
特徴
- 投稿者の多くが退職者
- 匿名性が高く、正確性にはばらつき
- ネガティブ内容の拡散リスクあり
- 上位表示されやすいため放置厳禁
2. OpenWork:職種別に細かく評価、ハイキャリア層に人気
OpenWorkは、職場環境やキャリアパス、風土などを定量・定性の両面から評価できるサイトで、特にホワイトカラー層やハイクラス人材に利用されています。投稿には在籍時期や部署の入力が求められ、情報の信頼度は比較的高いとされています。
特徴
- 在籍者・退職者どちらの口コミもあり
- 企業ごとの詳細なスコアリング機能
- ハイクラス人材に対する訴求力が強い
- 掲載には運営審査がある
3. エンゲージ会社の評判:広範囲な業界をカバー
エンゲージ会社の評判は、エンジャパンが運営する口コミサイトです。口コミ件数が多く、特に中小企業や地方企業でも口コミが集まりやすいのが特長。
特徴
- 口コミ件数が非常に多い
- 中小企業にも情報が集まる
- 退職者または退職予定者の口コミが多い
- 対策しないと誤解された印象が固定される恐れ
VOiCE:唯一(※)「現職社員の声」に特化したプラットフォーム
上記のような口コミサイトでは、退職者による過去の印象がベースになっているため、企業の「今」を伝えるには限界があります。そうした中、注目されているのがVOiCEです。
VOiCEは現職社員による口コミに特化したプラットフォームになっています。投稿された口コミに対して、企業側で回答できるのも大きな強みです。
(※2024年7月時点 当社調べ)
VOiCEの特長
- 退職者の投稿がないためネガティブ印象を回避
- 口コミに対して企業からのアプローチができる(企業からの回答)
- 「現職者のリアルな声」が伝わる
- 口コミ情報がブランディング資産となる

「どこに載っているか」より「どう見せるか」が問われる時代
多くの経営者・人事責任者が「うちは口コミ対策していないから関係ない」と考えがちですが、実際は「対策していない=ネガティブがそのまま拡散されている」可能性が高いのです。求職者は複数のサイトを横断的にチェックしており、特定の媒体だけ好印象でも、他でマイナス印象を持たれてしまえばエントリーにはつながりません。
したがって、単に「口コミを書かれないようにする」のではなく、適切なメディアで、自社の魅力を“自ら”発信していく姿勢が求められます。これはもはや「採用広報」ではなく、「採用ブランディング」と言えるフェーズです。
まとめ:口コミの「見られ方」は、企業が変えられる
採用が厳しくなる時代において、企業口コミサイトは避けて通れない重要な接点です。しかし、その“見られ方”は企業次第で改善・強化できます。自社に合った戦略を設計し、主体的に候補者とのタッチポイントを築くことが、これからの採用成功のカギとなるでしょう。