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転職サイトの口コミが
採用ブランドに与える深刻な影響とその打開策

COLUMN
  • ネガティブ口コミ
  • 口コミ対策
  • 採用

2025.05.23

 

企業の人材採用において、求職者の応募を左右する「企業イメージ」は極めて重要です。しかし、その企業イメージを形成する要素の一つに、転職サイトに投稿された口コミがあることをご存じでしょうか?

実は今、採用活動において「転職サイトの口コミリスク」が急激に高まっています。

 

わずか数行の口コミが採用に致命的なダメージを与える現実

「この会社は残業が多い」「上司がパワハラ気味」「教育制度が整っていない」 こうした口コミが、転職サイト上で匿名かつ半永久的に掲載されているケースは少なくありません。そしてこれらの口コミが、企業の採用活動にどれほど影響を及ぼすか、想像以上に深刻なのです。

最終面接まで進んでいた候補者が、転職サイトに気になる口コミを見つけ、直前で辞退する例もあります。実際には、すでに改善済みの職場環境であり、問題となった上司も異動済み。しかし、候補者にとっては「たった一つのネガティブ情報」が企業のイメージ全体を支配してしまったのです。

 

口コミの「真偽」が確認できないまま独り歩きするリスク

問題なのは、こうした口コミの多くが「事実かどうかの検証が不可能」であることです。投稿には、感情的な誇張や個人的な対立が含まれている可能性もある。それでも一度投稿されてしまえば、検索結果に表示され続け、企業の評判に暗い影を落とします。

そして、口コミの多くが「数年前の体験」に基づいているにもかかわらず、閲覧者にとっては「今の会社の状態」として受け取られてしまうのです。過去の負の遺産が、未来の採用を阻害してしまう。これは企業経営にとって看過できない損失です。

 

「口コミ 削除申請」という壁

多くの人事担当者が「ネガティブな口コミは削除できないのか?」と考えるのは自然なことです。実際、転職サイトには削除申請の仕組みが用意されている場合もあります。

しかし、削除が認められるハードルは非常に高く、以下のような条件が求められることがほとんどです。

  • 明確な虚偽または名誉毀損であることの証明

  • 法的措置に至るような誹謗中傷の存在

  • 運営会社による慎重な審査と判断

つまり、「企業にとって都合が悪い」だけでは削除されないのです。さらに、表現の自由や投稿者の匿名性を守るため、企業側の意図通りに口コミが削除されることは稀です。

 

受け身の姿勢から「能動的な情報戦略」へ

だからこそ今、企業がとるべき姿勢は、「削除してもらう」ではなく、「正しい情報を自ら発信する」ことなのです。

インターネット上の情報は、一方通行の時代から「対話と共創」の時代へと進化しています。企業が沈黙している限り、転職サイトの匿名口コミが唯一の「企業の声」として広まり続けます。

逆に言えば、企業自らが現場のリアルな声を発信すれば、その情報は信頼性あるカウンターメッセージとなり、ネガティブなイメージを塗り替える強みになります。

 

現職社員の「今の声」が、採用ブランドを救う

では、どうやって企業は「正しい情報」を発信すればいいのでしょうか?

そこで注目されているのが、【VOiCE】というサービスです。

VOiCEは、現職社員の本音を収集し、働きがいや組織の変化、改善点などを働いている社員の目線で可視化することができます。単なる「企業目線のPR」ではなく、「社員のリアルな言葉」で企業文化を伝えるため、求職者の共感と信頼を得る効果があります。

過去の口コミに悩まされるのではなく、今の社員による“声”で企業イメージを再構築することができるのです。

 

まとめ:口コミ削除よりも「上書き」する情報戦略を

ネガティブな口コミに対して、企業ができることは限られています。しかし、何もしないままでは企業イメージは過去の印象に支配され続けます。

諦めてしまう前に、企業が自らの“変化”を語り直す手段があることを、ぜひ知ってください。
ネガティブな投稿が検索結果で上位に出てくるなら、そこにポジティブで信頼性のある情報を重ねることで、候補者の印象は大きく変わります。

VOiCEは、そうした情報戦略の主導権を企業に取り戻すサービスです。