エンジニア採用が難しい時代に、
SES企業が取るべき“現職社員の声”戦略とは?
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2025.05.15
「エンジニア採用が難しい」「SES採用がうまくいかない」―そう感じている企業は年々増加しています。IT人材の需要が高まり続ける一方で、求職者の企業選びの目は年々厳しくなっており、企業側がどれだけ採用に力を入れても、なかなか成果に結びつかないという現実があります。とくにSES業界では、同業他社との比較が激しく、企業の魅力を適切に伝えられなければ埋もれてしまうリスクが高いのです。
なぜ「エンジニア採用に苦戦する」のか?その背景を整理する
SES企業に限らず、エンジニア採用が難しいとされる背景にはいくつかの要因があります。まず一つは、求職者が企業の情報を口コミサイトなどから収集し、自分に合う企業かどうかを事前に厳しく精査するようになったことです。
しかし、これらの口コミサイトに掲載されるのは退職者のネガティブな意見が中心であり、企業の最新の魅力や改善された取り組みが反映されていないケースが多く見られます。その結果、SES企業がいくら働きやすい職場環境を整えても、退職社員による古くてネガティブな口コミが残ることで、今の魅力が正しく伝わらず、「以前の悪評」によって応募者が減少するという悪循環が発生しています。
また、採用広報において他社との差別化が難しく、「どの企業も同じようなことを言っている」と受け取られてしまうリスクもあります。これが、SES企業がエンジニア採用に苦戦する大きな要因となっています。
VOiCEを導入することで実現できる“現職社員の声”の活用
こうした採用の難しさに対して、解決策として注目されているのが「VOiCE」の活用です。VOiCEは、現職社員の声に特化した情報発信を行う仕組みであり、企業の魅力や働きやすさ、さらには改善すべき点までも、リアルな視点で求職者に伝えることができます。
実際に導入した企業の中には、他社の口コミサイトに古くネガティブな情報が残っていることに課題を感じていたケースもありました。当初は「他社と差別化できないのでは」という懸念もありましたが、アンケートを通じて、社員のエンゲージメントが想定以上に高いことが判明し、これまで見過ごされていた強みが可視化されました。
VOiCEの導入により、企業の“今”が正しく伝えられるようになり、採用広報において大きな信頼性と差別化ポイントを生み出しています。
さらに注目すべきは、この取り組みが採用広報だけでなく「社内改善」にも大きく貢献している点です。社員の声を匿名で集めることで、どのメッセージが伝わっていて、どこにギャップがあるのか、年代や部署による理解の違いなども明らかになり、組織課題の把握と改善に役立てられています。
このように、現職社員の声を集める仕組みは、単なる採用ツールにとどまらず、経営や人材開発にも影響を与える「インナーブランディングの起点」として活用することができるのです。
「採用と組織力」を同時に強化する、新しいアプローチ
エンジニア採用に苦戦しているSES企業こそ、現場の“今の声”を採用戦略に取り入れるべきです。社員のリアルな声は、求職者にとって最も信頼性の高い情報であり、企業の「選ばれる理由」を明確に打ち出すことができます。
また、こうした情報をもとに社内の環境改善を行えば、社員の満足度が上がり、離職率の低下にもつながります。結果的に、採用と定着の両面から企業の競争力を底上げすることが可能になります。
VOiCEのような「現職社員の声を集める仕組み」を活用することで、SES採用の難しさを乗り越える新しい道が開かれるのではないでしょうか。
エンジニア採用が難しい、SES業界で採用に苦戦している―そうお感じの経営者・採用責任者の方は、ぜひ一度「現職社員の声」を採用戦略に組み込むという発想を検討してみてください。今こそ、“内側から始める採用改革”に取り組むタイミングです。