会社を探すときに
注目すべきポイント
2022.11.29
手あたり次第に求人情報を見て応募書類を作っていませんか?やみくもに転職先を探しても、あなたが本当に輝ける会社と出会えるとは限りません。
会社選びやその先の転職活動をスムーズに進めるために必要なこととして、会社選びの基準決め・自己分析・業界調査の3つを挙げて解説しています。
まずは会社選びの基準を決めるべき理由
転職活動を効率的に進めることが出来る
ほかの企業に籍を置きながらの転職活動は、特に時間がとれません。転職活動を効率的に進めて、心身ともに疲弊してしまうことを避けましょう。会社を選ぶ基準を決めれば「自分が理想とする会社像」が明確になるので、早目に会社が絞れます。
入社後のミスマッチを防げる
「ここは給与がよさそうだから」「ここは休みが多そうだから」とバラバラの理由で応募していると、入社してから、あちらの会社の方が良かったのではと、踏ん切りのつかない状態になります。
ミスマッチの繰り返しを防ぐためにも、選ぶ基準を決めておくことは大切です。
面接で的確な受け答えが出来る
転職面接でよくある質問に「志望企業を選ぶ基準」「他に受けている企業「転職理由」があります。会社選びの基準を決めていないと「志望企業を選ぶ基準」を問われてアタフタしてしまうのはもちろんですが、「他に受けている企業」の回答に共通点がないと、何をやりたいのかと疑問を持たれます。
また、転職理由と応募先の条件が一致していなければ、そもそもなぜうちに応募したのかと呆れられてしまいます。一度の面接で似たような質問が繰り返されることもあります。基準を持っていないと、その度に答えがぶれてしまい、信頼を無くしてしまいます。
企業選びのポイントは「自己分析」
自分に合う会社を選ぶには、まず自分自身の傾向を知る必要があります。どんな働き方が自分に合うのか、自己分析をして自分自身をよく知りましょう。会社を選ぶ基準は人それぞれですが、それでも社風・待遇・スキルアップの3つが合うかどうかは、とても大きな要素です。
社風・待遇・スキルアップを軸に自己分析をしていくことで、自分に合う会社が明確になります。会社の社風、待遇、スキルアップは、どこで分かるのか、自分の合う合わないは何で判断するのかを解説します。
社風
社風の定義は、構成要素が多岐にわたっていて難しいのですが、一般的に「その会社独特の雰囲気」ということでしょう。大まかには「人間関係」「評価や価値観」「仕事の進め方」などが相まって「雰囲気」を作り出しています。
人間関係
「人間関係」の判断基準は、上下関係がはっきりしているかフラットか、ドライかアットホームか、などがあります。社員同士の挨拶や会話、社員の離職率、情報共有の程度などからも、その会社の人間関係を推測できます。
最もストレスを受けやすい部分なので、自分の傾向に合った人間関係の会社を選びましょう。
評価
複雑なものですが、社員が気にすることという視点では、加点方式か減点方式かがあります。要は、自分の頑張りがどのように評価されどのように反映されるのかというところです。反骨精神が強ければ減点方式が向いているかもしれません。落ち込みやすい人やほめられて伸びるタイプは、加点方式の方がラクでしょう。
現在の評価方式に不満が多くないかどうか、社員の声やクチコミでチェックするのもいいでしょう。ただし、HPの社員の声は会社寄り、クチコミは的外れなウラミツラミを持つ人の書き込みも少なくないことは、頭に入れておいてください。
価値観
会社が何を大事にしているかという基本理念の部分です。ここが合わないと、働いているうちに違和感が大きくなってきます。企業理念やビジョン、ミッションなどで知ることが出来ます。
仕事の進め方
会社選び目線で言うと、チームワークが多いのか各個人ですることが多いのか、個人の裁量権の範囲は?などが相当します。細かな指示があった方が良いのか、自分で多くのことを決めて自分のペースでやるのが合っているのかも、判断材料です。
精力的、スピーディー、ミスがない、信頼関係、可視化なども、その会社の仕事の進め方を探るキーワードです。
待遇
待遇とは、給与、勤務時間、有給、福利厚生などの労働条件を指します。会社内だけの話ではなく、生活全般に影響する大事なことなので、プライベートも含めてどのような生き方をしたいのかという視線で考える必要があります。
長く勤めるのであれば、現在だけでなく、結婚・子育て・親の介護・自分が病気になった場合など、長期の視点で考えた方が困ることが少なくなるでしょう。待遇は特に、時流によって変化していく部分なので、改善に積極的な会社かどうかも影響してきます。
給与に関しては、年収額だけでなく、給与がどんな仕組みになっているかも知っておかないと、思っていたより低いということが生じます。基本給はいくらか、年収には職能給や各種手当が含まれているかなど、要チェックです。
異動願いが活用されている会社ならば、合わないと思っても転職せずに済むかもしれません。
スキルアップ
スキルアップは、キャリアアップにつながります。自己研鑽の部分も大きいのですが、社内でスキルアップできる機会があれば、いうことはありません。研修や資格取得制度などがないかを見ましょう。判断するには、自分は将来どんなふうになっていたいのかを、明確にすることが大事です。
業界の動向も忘れずにチェックしよう
企業の情報だけでなく、その業界の動向も忘れずにチェックしましょう。行きたいと思っている企業の業界全体の位置づけや、業界としての将来性などを知ることにより、企業の姿がより鮮明になります。
転職先を選ぶときによくありがちなのが、学生の頃から抱いてきたイメージや、ニュースなどの話題をもとに企業を選ぶことです。現実の姿をつかむことで、ミスマッチを防ぐことが出来ます。動向を研究することで、自分が何をやっていきたいかも、より伝えやすくなり、自己PRや志望動機に説得力が出てきます。
業界研究も、漫然とやっていては時間の無駄遣いになりますし、自分に合うのかどうかの判断も、難しくなります。自己分析をして、自分自身の特性をつかんでおくことが、効果的な業界研究の前提です。
業界研究のやり方
どのような業界があるのかを知る
自分が知っている仕事や業界は、とても限られています。最近は異なる業界・業種が連携するも増えているので、複雑化しています。新卒の時に調べたという人も、再度やり直しましょう。
業界を絞り込む
自己分析結果と照らし合わせて、自分に合った業界が向いているのか、絞り込みます。
理解を深める
上記で絞り込んだ業界について、さらに詳しく調べて理解を深めます。関連のある業界も調べて、合う合わないを判断します。
情報収集ツール
1.専門誌…就職や株関連の雑誌です。
例)「会社四季報」「業界地図」など
2.新聞、ニュース…紙媒体よりもネットの方が、新しい情報が早く届く傾向があります。
一般紙の他に、業界紙、経済・株関係もおすすめです。
3.業界団体のHP
4.就職情報サイト
業界における企業の位置づけや、業界自体の将来性などを調べることによって、企業への理解が深まります。
まとめ
「会社を探すときに注目すべきポイント」について、解説してきました。自己分析や業界研究は、学生の頃にやったという人も多いでしょう。しかし、コロナ禍やウクライナ戦争で世界経済の情勢は大きく変わりました。
あなた自身も、多少なりの社会人経験を経て、志向や強みなどに、変化があったかもしれません。以前やったことがあるからと昔の情報を基にするのではなくて、最新の情報、最新の自分自身を把握しましょう。
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